機能性食品原料

L-カルニチン

L-カルニチン

基本情報

商品情報

記載名称 L-カルニチン 英:L-carnitine
企画成分 L-カルニチン
形状 粉末

原料情報

摂取目安量 1日目安 100mg~500mg
その他

商品説明

カルニチンは、脂肪からエネルギーを取り出すために必要な成分です。L体とD体という2種類の構造(光学異性体)があり、もともと体内に存在するL体のL-カルニチンだけに健康効果があると考えられています。D-カルニチンはL−カルニチンの作用を阻害するため、L−カルニチン欠乏状態を引き起こすことで知られています。

食品の中では、肉類(特にラム肉やマトン)に多く存在しますが、野菜類や卵、豆類にはほとんど含まれていません。通常は不足することのない成分ですが、鉄とビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6が足りないと、合成の効率が落ちるため不足することがあります。また、慢性消耗疾患ではカルニチンが不足するため、欧米では心臓病患者などに利用されてきました。狭心症や心不全などの心臓の病気に関しては、症状を軽くする作用が臨床試験で確かめられています。

2002年に、特にL-カルニチンを摂取すると体脂肪の燃焼が促されることが報告され、ダイエットに効く成分として注目を集めました。ミトコンドリアにおける脂肪酸利用に必須の成分であるので、運動によって体脂肪を効率よく減らすためのサプリメントとして利用されています。

日本では慢性胃炎などの治療薬として使われていますが、2002年11月から食品に配合できることになり、様々な配合食品が販売されています。

 

脂肪燃焼を支える成分

 

カルニチンは必須アミノ酸のリジンとメチオニンから、肝臓で合成されるアミノ酸で脂質のエネルギー代謝に不可欠です。生体内では、骨格筋や心筋の細胞筋肉に多く存在しており、主に骨格筋に90%以上が存在していると言われています。

L-カルニチンは脂肪燃焼を支える成分です。脂肪には、蓄積される白色脂肪細胞と余分な熱をエネルギーに変えて放出する褐色脂肪細胞があります。L-カルニチンの最大の働きは、肩甲骨や首、脇の下などにある褐色脂肪細胞を活性化させ、リパーゼという脂肪分解酵素を分泌させることです。リパーゼは脂肪を分解し、エネルギーになりやすい遊離脂肪酸をつくる働きをします。そして、作られた遊離脂肪酸は細胞内のミトコンドリアで代謝されてエネルギーへと変わっていきます。

また、L-カルニチンは、遊離脂肪酸を効率よく筋肉細胞内のミトコンドリアに運ぶ働きをしています。ミトコンドリアの膜は二重構造で、遊離脂肪酸が単独で通過することはできません。そのため、遊離脂肪酸とL-カルニチンが結合することで2つの膜を通って内部に入り込むことでエネルギーに変換されます。つまり、L-カルニチンは、遊離脂肪酸をミトコンドリアに運びエネルギーに変換する手助けをしているのです。

 

摂取する時のポイントと安全性

 

体内のL−カルニチンは加齢とともに生産性が少なくなってしまいます。また摂取する際、脂肪を効率よくエネルギーに変える働きを持つ共役リノール酸を一緒にとることで、より効果的に脂肪を燃焼することが可能となっています。

L-カルニチンは、通常の食材に由来する成分であるため、特に問題となる健康被害や副作用は知られていませんが、稀に、悪心・嘔吐などの消化器症状を認めます。一部の医療品との相互作用が推測されるので、何らかの医療品を服用中の場合には医師に相談することが望ましいです。

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