機能性食品原料

アンセリン

アンセリン

基本情報

商品情報

記載名称 アンセリン 英:anserine
企画成分
形状

原料情報

摂取目安量
その他

商品説明

アンセリンは、カツオやマグロといった遊泳能力の高い魚類の筋肉組織に多く存在するL-ヒスチジン含有化合物で、化学構造上2つのアミノ酸(β-アラニンと1-メチル-ヒスチジン)が結合したイミダゾールジペプチドの一種です。

イミダゾールジペプチドは、動物の骨格筋および神経組織に存在し、アンセリンの他には、カルノシンやバレニンが知られています。健康食品原料としては、アンセリンとカルノシンの混合品でイミダゾールジペプチドとしての販売が良くされています。

魚類のほかには、鳥類の筋肉に多く含まれており、もともとは旨味成分に関係している物質として注目されていました。
アンセリンは、激しい運動により発生する水素イオンや乳酸による酸性化を抑えていると考えられています。

アンセリンの生理機能としては、抗疲労作用、抗酸化作用、尿酸値低下(高尿酸血症改善)作用、組織修復促進作用などが報告されています。

アンセリンの作用

アンセリンは、カツオやマグロなどの遊泳能力の高い魚類に豊富に含まれています。

アンセリンの作用としては、嫌気的運動に伴って生成するプロトンの緩衝作用があり、筋肉pHの低下を抑制すると考えられています。この緩衝作用が体内のpH値を正常に維持し、乳酸などによって酸性に傾いた体内を弱アルカリ性に戻すことで疲労を軽減させる働きがあります。

基礎研究および予備的な臨床研究では、アンセリンによる血清尿酸値の低下が報告されています。

また、アンセリンは乳酸の分解を促進し、血清中の有機酸濃度を低下させることで尿酸の排泄を促進している可能性が考えられています。

尿酸はプリン体が体内で分解されてできるものですが、通常は尿と一緒に排泄されます。しかし、尿酸がうまく排泄されずに尿酸血中濃度が高くなると尿酸が尿酸ナトリウムとして結晶化してしまいます。この尿酸ナトリウムの結晶は、白血球に異物として攻撃されてしまうため、組織が炎症を起こし、痛風になってしまいます。

アンセリンは、血中尿酸値を低下させる作用があることから、痛風対策の健康食品などが販売され注目されています。

さらに、抗酸化作用や血圧の上昇抑制、皮膚のコラーゲンの合成促進作用も確認されています。

アンセリンの安全性と摂取ポイント

通常の食材に存在している成分であるため、安全性は高いと考えられています。
適切な品質の製品を利用する場合、特に問題となる有害事象は報告されていません。

 

また、食材から摂取する場合は、カツオやマグロの赤身や鶏胸肉を食べることによって、効率よく取ることができます。

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