ネムノキ樹皮とは、マメ科のネムノキ亜科の落葉高木で、日本では本州、四国、九州に自生しており、街路樹として植えられることもあります。

また、痩せ地に育つ代表的な樹木であり、郊外の道路沿いや川辺などのいたる場所で目にする存在ですが、涼しげな葉や幻想的な花が人気であり、万葉集では「ねぶ」として登場しています。

夜のなると葉が閉じる様子から「眠りの木」といわれ、ネムノキと名付けられました。

ネムノキ樹皮の作用

ネムノキの樹皮は、古くから生薬として食用されてきました。

主に、樹皮を煎じて飲むことで、腰痛や関節痛などを緩和する作用があることで知られており、花には気持ちを落ち着かせる作用があるため、不眠や食欲不振などに利用されています。

また、害虫駆除、鎮痛、家畜の飼料などにも利用されています。

ネムノキ樹皮エキスには、古来より漢方薬として知られており、不眠の原因である体内時計の乱れを正常化することで、睡眠の質を上げる作用が期待されています。

近年、ネムノキ樹皮エキスによって、夜になると自然に眠くなるといった体内時計の調整が着目されており、眠りのサプリメントとして注目されています。

さらに、樹皮抽出物にコラーゲンの老化を回復する作用があることが確認されており、化粧品などにも利用されています。

ネムノキ樹皮の安全性

安全性についてのデータが不十分です。

また、通常の食品に含まれている量を超えて経口摂取した場合の安全性や副作用については明らかにされていません。

さらに、ネムノキは眠気を引き起こす作用があるため、鎮静剤と併用すると過度の眠気を引き起こす可能性があります。

何らかの医薬品を服用している場合は、主治医や専門家に相談してから摂取するようにしましょう。

また、妊娠中や授乳中の使用は、安全性を考慮し摂取を避けてください。